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シャンピニオンエキスとは

シャンピニオンとはフランス語で「シャンピニオン・ド・パリ」(パリのキノコという意味)だそうです。和名は「ツクリタケ」。学名を「アガリクス・ビスポラス」(Agaricus Bisporus)と言います。
「え、アガリクス!?」と思った方も結構多いのではないかと思いますが、制ガン作用があることで知られる「アガリクス」とは別の種類で成分や効能は違うようです。
制ガン作用で有名なアガリクスの学名は「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」(Agaricus blazei Murril) 。和名は「ヒメマツタケ」といいます。

「ツクリタケ」と「ヒメマツタケ」は、同じハラタケ科に属する仲間です。イメージ的には親戚みたいなものでしょうかね。※下に表を作ってみましたので参考までにご覧ください。
「ツクリタケ」という名前を聞いてもあまりピンとこないかもしれませんが、マッシュルームといえばすぐにお分かりでしょう。
シャンピニオンとは、私たちが普段から食べている「マッシュルーム」のことを指しています。(以下、マッシュルームと記述します。)

ちなみに「マッシュルーム」という単語は、今日の日本では「ツクリタケ」を特定して使われていますが、英語では本来「きのこ」という意味を持っているそうです。

日本での呼称 和名 学名
マッシュルーム ツクリタケ Agaricus Bisporus ハラタケ科
アガリクス ヒメマツタケ Agaricus blazei Murril ハラタケ科

抽出技術について

シャンピニオンエキスの抽出技術は1987年に日本の潟潟Rムによって開発されました。そして現在、その技術は日本を含む世界10カ国で製造特許として承認されています。
詳しくは、メーカーサイトをご覧ください。

シャンピニオンエキスの働き

シャンピニオンエキスは、開発当初便臭の改善ということで生まれました。 その後、様々な研究が行われ、多様な場面で利用されています。近年では、慢性腎不全の進行を抑制する効果にも大きな期待を集めています。

腸内環境で変わる様々な症状

まず、腸内環境や、体内で発生する有害物質などについて触れておきたいと思います。

善玉菌と悪玉菌

腸内細菌は善玉菌と悪玉菌とに分かれます。

善玉菌には、腸内ビフィズス菌や乳酸菌(ブルガリア菌、ビフィズス菌、サーモフィルス菌)などがあり、人または動物が摂取した栄養分の一部を利用して健康の維持に貢献する有機酸などを産生します。 悪玉菌には大腸菌やブドウ球菌、ウェルシュ菌などがあり、主に健康を阻害する腐敗産物を産生します。

悪玉菌には善玉菌の産生する有機酸に弱いものが多く、健康な腸内では善玉菌が優勢でバランスを保っています。しかし、偏食や不規則な食生活、ストレスや寝不足などで体調を崩すと、悪玉菌が増えてさまざまな症状を引き起こします。

善玉菌と悪玉菌のほかにも腸内には細菌が住んでいて、腸内が悪玉菌の住みやすい環境になってくると活動を始め、これらも腐敗産物を産生します。悪玉菌予備軍といったところですね。
よって、悪玉菌が増えると腸内環境はどんどん悪化していくということになります。

悪玉菌が多い状態が続いてしまうと、体内の様々な臓器に負担をかけるだけではなく、腎臓病などの大きな病気の原因につながってしまうのです。

悪玉菌の産生する腐敗産物とその特徴
種類臭いの特徴体臭などの例
アンモニアアンモニア臭口臭、尿、汗
アミン腐った魚、トイレの臭い口臭
硫化水素腐った卵口臭、便臭
フェノールえのぐ便臭
インドール便臭便臭
スカトール便臭便臭
メルカプタン腐った玉ネギ口臭

腸内が悪玉菌優位の状態であると、腐敗産物が腸内にたくさんあることになります。当然、便としても排出されるので悪臭は強くなります。おならも一緒ですね。

アンモニアなどは腸壁から血液に吸収され体内をめぐり肝臓にいきます。血液中に含まれるアンモニアなどの濃度が高ければ、汗の臭いや体臭にも現れます。
体内をめぐった血液は肝臓で毒素の弱い尿素に変えられ、腎臓で濾過されて尿として排出されます。

便臭、口臭、体臭がきつくなるのは、腸内からの危険信号なのかもしれませんね。また、腸内環境の悪化は、老化を促進する原因にもなると言われています。

腸内環境の改善

どうすれば腸内環境を改善できる?

善玉菌の餌となるものにあげられるのが、オリゴ糖や乳酸菌があります。一方、悪玉菌の餌になるのはタンパク質や脂質です。 なので、タンパク質などの摂取に気を使った食生活が必要となります。

タンパク質はもともと体に吸収されにくく、消化されないまま腸内で悪玉菌に分解されてしまうのも悪玉菌優位な環境につながってしまいます。 ビタミン類などタンパク質や脂肪の消化を促進する栄養分を一緒に摂るようにし、腸内に腐敗産物をためないように食物繊維をしっかり摂り、排泄を促すことが大切です。 また、善玉菌の餌となるオリゴ糖を摂取することも効果的だと思います。

マッシュルーム成分と効果

マッシュルームに含まれる成分として挙げられるものには、次のようなものがあります。

成分作用・効能
グルタミン酸脳機能の活性化、ストレスへの抵抗力を強くする、アンモニアの解毒、利尿、血圧の低下など
スレオニンコラーゲンの合成、代謝の促進、肝臓の脂肪蓄積を抑制する
アラニン肝機能の改善、アルコールの分解
βグルカン便通の改善、免疫力の向上、コレステロール値の低下など
ナイアシン代謝、血行の促進、アセトアルデヒドの分解
ビタミンB1エネルギーの供給、中枢神経や手足の末梢神経を正常に働かせる
ビタミンB2脂質の燃焼、細胞の再生
ビタミンB6タンパク質(アミノ酸)の供給
マグネシウム心臓疾患の予防、精神安定、筋肉痛の緩和
カルシウム骨の生成、精神安定
貧血予防、酸素の供給
キチン・キトサン肝機能の改善、コレステロールの抑制、免疫力の向上、動脈硬化や心筋梗塞を防ぐ
ポリフェノール抗酸化作用、消臭効果など

シャンピニオンエキスは、もともと消臭効果があるとして生まれたらしいのですが、上の表を見ると様々な効果が期待できることが解ると思います。

期待できる効果として、便通の改善や慢性腎不全の抑制、痛風の改善、抗アレルギー作用などが挙げられます。



※シャンピニオンエキスは株式会社リコムが製造特許を所有した登録商標です。